
佐藤愛子さんと言えば ー
ワタシの年齢くらいなら、
作家であると共に、
佐藤ハチロー氏の兄妹であること・・
更には様々な苦労を乗り越えて来た、
かなり波瀾万丈な人生を
生きて来た女性だということくらいは分かる。
ワタシは特に、
かなり昔ではあるけれど、
『すばらしき仲間』という、
作家仲間である
北杜夫、遠藤周作氏たちとの、
三人でのトーク番組が何度かあり・・

仲の良い人たちだったから、
お互いのプライベートにまで花が咲いた、
楽しい内容が好きだったりした・・。
今でも面影があるけれど、
利発な美人でもあって、
学生の頃には遠藤周作ら、
男子学生のマドンナ的な存在だったのも分かる。
意外な関係では、
美輪明宏さんとも繋がりがあって、
新築だかリフォームだかで、
家相についても会話をしていたのが、
懐かしく思い出される・・。
その彼女が書いた
『九十歳 。何がめでたい』 は、
様々なジャンルの人に共感と、
ある種、新鮮な驚きをもたらし、
静かなブームを起こしている。
しかも、女優の三田佳子さん主演で

12月に舞台になるそうな。
演出が石井ふく子さんだから、
これはきっと面白いに違いない。
・・さて・・・
還暦過ぎたワタシ辺りでも ー
体力は失われるわ、
気力は伴わないわ、
性格も素直じゃなくなるわ・・
( ̄▽ ̄;)

何かと若い頃とは差を感じまくり、
楽しいはずの旅や野外のイベントも、
ひたすら面倒くさくなるだけに・・。
超一般民のワタシなんて、
佐藤愛子さんとは比べものにはならないと思うけれど。
でも、やはり、どうしても、
九十歳になると ・・
怒涛のように失われたり、
損なわれたりする事も多々あると思う。
スマホだけを見つめ、
下向きで歩く若者や、
子どもを一部、放ったままの奥さんたち。
休日になると、
家族、それぞれが自分のタブレットに興じ、
顔を見ないでバラバラに食事をしている。
人とのコミュニケーションを極力、
避けて過ごしているような世の中だったりもして、
話せば早いし、誤解も少ないのに、
などとワタシ辺りの年齢でも思う昨今。

彼女の目線は容赦なく、
色々な現実に向けられて行く・・。
『来るか?日本人総アホ時代』
『人生相談者回答者失格』
『いちいちうるせえ』
表題の通り、

切り口で語られて行くのが小気味よい。
あー、分かる、その気持ちって。
多くの高齢者の皆さんは、
かなり同調が出来るエピソードが満載に。
でも・・
反面、興味深かったのが ー
某大手ショッピングサイトでの、
書籍へのレビューを見てみると、
ワタシの孫のような年齢のお嬢さんで、
『こんな偏屈な老人がいたら大変なのでは』
・・といった感想もあって・・

その辺、ジェネレーションギャップもあり、
年齢と見方によっては、
ワタシも含めて偏屈で頑固なバアさんなのかもしれない。
素直に文明の利器があるなら、
使えばいいんじゃないの、とか、
あちらから おめでとうと言われたら、
ありがとうだけでも良い筈だとかね。
が、しかし・・・
そんなお若いお嬢さんたちが、
ワタシたち以上の年齢になれば、
今のスマホやタブレットより、
数段、進化を遂げている筈で・・
還暦以上や、
愛子さんのように九十歳以上になった時 ー
『あの時、批判していたけれど、
自分が同じ年齢になったら、
やたらとイラつくことばかりだわ

なんて感想に変わるのだと思います。
それが時代でもあり、
年齢差の変遷でもあったりするんでしょう。
・・さて・・・
まさにストライクゾーンの、
イラつく高齢者たちの代弁でもあり、
テンポのよい語り口で書かれている中身は、
やはり、笑ってしまうし、
高齢者あるあるとも言えて共感が出来る。
今のコミュニケーション不足な世の中に、
高齢者だからって馬鹿にするな、
あー、なんかうっ積するわ!
・・なんて、
ちょっと年齢が行った方たちにも、
若いながら、
似たような感想がある皆さんにも、
ネット検索で興味を持った人も、
一読すると面白いとワタシは思います。
今日は佐藤愛子著、
『九十歳。何がめでたい』のご紹介と、
今に始まった訳じゃない、
時代のジェネレーションギャップのお話でもありました。
・・
すみませんワタシは占い師
・・・続くかも・・・
。。


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