
・・西○だ~ジ△スコだ~ダイ◇ーだ~~
ロイホスだ~デニーズだ~~・・?

外食産業もジャンクフードも全然ない・・
・・そう、
コンビニが登場するまでまだまだ。
・・大ヒットしている映画
『オールウエイズ三丁目の夕日』
占い師が生きていたのはまんまその時代
・・かなりレトロな昭和30年代のこと -
・・で、今日はこんなお話・・・
。。
梅雨が明け直前、
太陽が続けて顔を出す日になると、
お祖母ちゃんは梅干しの仕込みに忙しかった。
天日干しにしたり、
何種類かの紫蘇の葉をブレンドしたりして、
かなりコダワリがある漬け方をしてるため、
レシピは既にワタシの中では
忘却の彼方に忘れ去ったのだが・・。
妹はひそひそと耳打ちした-
「・・お祖母ちゃん
他の料理もガンバるといいのにね」
「いや~それは無理
ガンバルのは甘いものと梅干しくらいだよ」

お祖母ちゃんはフツーの料理は苦手だった。
本人は下手!
とは思っちゃ~いなかったんだろうけど、
まず、砂糖の量が一般家庭の二倍近い。
「ウソ~?そんなの甘いじゃない!」
・・と思うでしょうけど、かなりマジで甘い。
しかも、
甘い味に醤油などの味付けが加わると
甘い・塩っぱいになり、
野菜なんかは野菜の味が分からない感じに。
・・さらに、
明治時代生まれなもんだから、
何度かの戦争を経験しているため、
自分は食べたくないと食べないけど
その食べないものを人に振り分けることになる。
餌食?!
・・になるのは親が不在なことが多いので、
ワタシたち子供たちだったんださ・・。
が?。。

悪評だらけの料理とは別に、
祖母の田舎漬けっぽい
添加物無しの素朴な梅干しは人気だった。
冬の白菜漬けと共に、
盛夏に出来上がる梅干しは
常にイマイチな料理のリベンジとして・・
四季の中では自分の存在意義をアピールするには
かなり外せないアイテムだった。
そしてさらに、
鎌倉の祖母の姉一家からお礼に送られて来る
○越デパートの結構まとまった額の商品券は
伯母や叔父からの金銭と共に、
お祖母ちゃんの大事なお小遣い源となっていた。
・・
「○ちゃん・・これ
ハエがたからないように見てて」
「え~~ヤダよー
Pちゃんたちと紙芝居に行くんだから」

その辺だったら構わないのだが、
紙芝居は週イチでしかオジちゃんが来ないので、
それを外すと2週間見れないことになる。
そんな・・
孫の気持ちを巧みに察知したお祖母ちゃんは、
交換条件を出して来た・・。
せっかく何日か続けて晴れるので、
かなり天日干しをやっつけて
紫蘇に漬けては干し、
また浸しては漬けて干しが繰り返される。
・・なもんだから、
次の手順前にやっておきたかったんだろう?
と子供のワタシでも容易に察しがついた。
「日曜に叔母ちゃん(自分の末娘)に言って
オバキュー(オバケのQ太郎)
を見れるようにしてあげるからさ」
「え゛?」
知ってる人は知っている・・
当日、ローカルで日曜夜にオンエアされていた
『オバケのQ太郎』を
オバキューならぬ叔母の好きな、
『アンディ・ウイリアムス・ショー』に
持って行かれちゃうもんだから、
いつもチャンネル争いだった・・・。

オツム軽い系?なワタシには、
お祖母ちゃんのオモワクに乗りそうになった。
「叔母ちゃんがイイって言うはずないよ」
「いや・・絶対に大丈夫」
「絶対ってホショウないもん」

反対に、口から生まれた子
・・とも言われていたワタシだったが、
Pの家へ行ってオバQを見せてもらうのも面倒だし、
恩着せがましく言われるのもイヤだったので、
バアサンの条件を飲むことにした・・。
「オバQ見せてよね
じゃないと梅干し見てないから」
『指切りゲンマン~♪
ウソついたら針千本の~ます♪』
~などと、
子供にありがちな約束の詰めの甘さで、
本格的紫蘇漬けが始まる前の
イントロを引き受けてしまった・・。
<(_ _*)>ここでおねがいします☆



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