とある大手百貨店にお勤めのＥさんは、
やや前に嫌な思いをされたそうだ・・。



あるお客様が季節のセール中にいらした。
いらしたのはイイけど・・
とある品物について聞かれたので、
ちゃんと普通の応対でこう言った。



「セール中なので
お尋ねの商品は今はありませんが
セールが終りましたらお出し出来ます」


・・まあ、もっと丁寧なんでしょうけど、
こんな風な感じで言ったそうだった・・。



(T^T)わたしゃ、
販売系の接客業から遠ざかって久しいけど、
細かいニュアンスまでは分からないとしても、
そのＥさんを知っている限り、
これだと別に悪気があるとは思えない。



が。。


何日か過ぎてから、
彼女は意外な注意を受けることになったのだ。



「・・何か疲れました・・
かなり個人的な感情だけで
気に食わなかったのかな？としか思えなくて」



「その女性っていわゆる俗的に言えば
‘クレーマー’という感じなのかな？」



「そう言えるかな・・多いです
その人に嫌な目に遭わされたスタッフが・・」



Ｅさんは、その時、
テナントのショップ主任からこう言われた。



「Ｓ様に何と受け答えしたんですか？
品物が無い場合にはこちらに言ってください
あちらはあなたに‘酷い扱い’を受けて心外だと
まあ、Ｓ様のことは皆さん知っていますが」



「でも、あの方はいつもそうなんですが・・
酷いと　言いましても、
ただ、そのお品はセール中には出してはいけない
そんなことをとても丁寧にお伝えしただけです
そのお得意様だけ異例を認めたら
セールをしている意味が無いと判断したのですが」



「あなたのキャリアは認めます・・
酷いというのも、
お客様の個人的な感情ということも知っていますが

だけど、知っているように
今は百貨店は存続がかかっているので
その中のテナントとしての立場も同様です

どうしても顧客さんやお得意様は大事です
色々な方がいらっしゃるので注意してください」




┐(´～｀)┌は～～、そうなのねー。


Ｅさんは、一般論では
たぶん正論を言っていると思う。

・・だけど、
お得意様の中でもＳさんという女性は、
ある意味、面倒な人だという・・
いわゆる百貨店中のブラックリストに載っている。


さらに、百貨店の多くが、
存続、存亡の危機に瀕している昨今、
テナント料を支払っているだけに
数字を出すことは必至でもあるということ。


まあ、売り上げに貢献している顧客様は
大事だということなんでしょうね～、確かに。


なので、売り手側の気持ちを詐称しても
ハッキリ言えば、
ブラックリストの常連でも我慢して、
もっとその人本位にしろと言うことらしい・・。


・・



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