
お子さん二人を引き取り、
Xさんが前の夫と離婚したのは、
数年以上も前のことだった・・・。
彼女は三十代中盤の女性だけど、
それからは女手一つで、
お嬢さん二人を育てていて、
かなり頑張っているお母さんでもあった。
最初に彼女と会ったのは、
よくいらっしゃるお客様の紹介でだったけど、
才気煥発なイメージは今でも続いていて、
はきはきとした受け答えと共に、
『面倒な男性とは合わないんだろうな』
~などという感想はあった・・。
そんなXさんが二度目にいらした時には、
今いる会社の雇用状況が良くないので、
転職などの時期を聞きに・・という内容だったが。
・・その時、
一度目では分からないような話が聞けた。
「・・仕事で苦労しているなら
小さいお子さんをたまに
お母さんのところで看てもらうとか
確かお近くだったとお聞きしていましたが・・」
そんな話になった時、
彼女が突然にブルーな顔付きに変わった。
「私、母とは合わないもので」
「なるほど・・
お母さんと合わないというお客様は
結構いらっしゃるので分からなくないですが・・」
「そうなんですか?・・」
そう言うと、
Xさんは少しホッとした表情になった・・。
「母親と合わないとか協力出来ないと言うと
不思議がる友達が多かったので」
「いや、だって
母子だからって相性があると思うし
ワタシも自分に夫や子どもがいたら
今のような関係になってないと思いますから」

Xさんはとつとつと
これまでのお母さんとの確執を話し出した・・。
・・
結婚は割と、
学歴も職種もきちんとした男性とだったから、
彼女のお母さんは何も言わなかったらしい。
・・だけど、
あちら元旦那さん宅の近くに住むようになってから、
アポ無しで事ある毎にやって来る、
旦那さんサイドの姑と険悪なことになり・・
色々とあっても、
自分の母親だけをフォローする夫に
嫌気が差して来たという・・。
それでもXさんは、
同じ母親という立場なら、
愚痴を聞いてくれたり、
まともなアドバイスくらいしてくれるのか、
~前から今一つ合わない感覚を引きずりながら、
話しをしてみたらしい・・。
「何て言ったと思います?
あなたの人間が出来ていないから、
反対にあちらのお宅に
ご迷惑をかけたんじゃないの・・でしたね~」
「まあせめて・・
実の娘へのフォローくらい欲しかったですよね」
「・・はい、正直ガッカリしました
自分だけが正しいなんて思ってはいないですが」
「お母さん、もしかして
失礼だけど
体裁とか体面とかを気にする方なのかな」
「最後に会った時に、
止めて欲しかったのに
元夫宅に‘娘のお詫びに’とかで、
手土産を持ってあちらへご挨拶へ行ったようでした」
「え?お聞きしていると
あちらって、
あなたを疎外していた感じだったのに?」
「訳が分からなかったです、
事後報告だったし・・
半端にしか私たち夫婦の顛末を知らないのに
せめてあちらにだけは
私の存在否定だけはして欲しくなかったです」
「そうですよね、せめて
母親には理解して欲しい、誰もがそう思いますから」
・・
m(u_u)m ここでおねがいいたします☆



↓なので不手際はたくさんあるでしょうけど・・



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