
近代的な遊具も無い、
全天候型体育館もアンツーカーテニス場も無い、

でもって、
フツーに体育館があったくらい・・・
もちろん、
インターネットなんて影も形もなかった頃。
・・嗚呼、昭和30年代・・・
・・でもって今日はこんなお話。
・・
小学校生活は、
まだまだ親に守られているという安堵感があり、
子供という無責任さが心地好かったが・・
それはそれ、
子供たちの中でもオキテと言うか、
学校の規則と共に、
決まり事のような暗黙の了解もあった。
集団行動も多いのだから、
それは当たり前と言えば当たり前で、
小学生とはいえ、
地味ながらそんな部分は合わせていた気がする。
が。。
当然のように、
小学生にもアウトロー的な存在もいて、
ただ皆と違う行動をする者もいれば、
別名「いじめっ子」とも呼ばれている男子もいた。
「Rちゃんさ~、
昨日、K日町の双子に待ち伏せられた

「あー、あの双子かぁ・・
必ず誰か待ち伏せしてるよね~
で、何かあった?いじめられたとかさ」
K日町の双子とは、
あの時代にはありがちな、
親からして
アウトロー的な生き方をしているような、
そんな感じの両親を持つ息子二人組で、
当然のようにビミョーな反映をしている子。
暇に明かせては、途中、
突っ込みやすいタイプの女子を待ち伏せし、

「ワタシも慣れたんで、
途中にあいつらの行く道じゃない方に逃げた」
「高学年になるのに変わらないよね」
悪ガキツインズは確かに悪さはしていたが、
それはまだ陰湿でも無く、
さらに「魔法使いサリー」の中に出て来る、
よっちゃんの弟たちにも酷似していて、
(よっちゃんの弟は三つ子です・・)
イタズラもそっくりな顔付きでやるものだから、
ちょっと笑えたりしていた・・。
そんな中でも異色なのは-
男子じゃなくて、

たまにいじめっ子的な振舞いで、
近隣の男の子に恐れられていた・・・。
「○ちゃん、
ウチのアキコを見かけなかった?
ホントにもう、何処に行ったままなのかしら」
・・そう言えば、
さっきお菓子屋のジュンヤくんを引き連れて、
相変わらず子分にして遊んでいた筈?・・
「なんか・・ジュンヤくんとこに居ましたよ」
^_^;アキコちゃんは弱い男の子を、
あたかも子分のように扱い、
町内会では子供たちに一部、受けが悪かった。
アキコちゃんのお母さんは、
ワタシが彼女宅付近を通ると、
たまにお母さんがうろうろしていて、
ついでにワタシを取っ捕まえて、
愚痴をこぼしたりしていたのでありました。
「アキコも○ちゃんみたいに
普通の女の子だったらまだ良かったのに・・
ホント、気が強くて強くて困るんだわ~」
『

小学校でもアキコちゃんは浮いていて、
まさか彼女のお母さんと共に
「そうですよね~」などと同調しちゃうと、
お母さん経由で
ワタシのバッシングが彼女に知れ、
よもやいじめられる訳でも無いでしょうけど、
面倒になりそーだったので曖昧にボカシていた。
お兄さんたちは優しい男の子なので、
特に彼女のキツい性格だけが目立っていた感じ。
お母さんのアキコちゃんへの苦悩は、
割りと毎回聞かされるけれど、
それも仕方がないと
他人事ではあるから冷静にはなれた。
・・と、いじめっ子だの待ち伏せだの
気の強い女子の親分化とか、
そりゃ今でもあるんだろうけど、

子供たちのトラブルは子供たちだけで、
ど~にか済んでいたもので、
昭和中期はジメッとはしていずにのどかであった・・。
・・だけど・・・
ここに最悪の気分の人間が一人・・

妹Hはいつも、
近所でも悪ガキで名を馳せていた一人で、
ワタルという地主の息子にマークされていた。
ワタルは一町も行けば、
家があるようなご近所なもんだから、
これがどうにも逃げ切れないような場所・・

度胸の据わった今と違って、
ウッサイ姉・ワタシこと○ちゃんと、
不言実行型の超行動派の
従姉Rの行動に気後れしていた彼女は、
か弱さを絵に描いたような女の子だ・・。
・・なもんで、
いじめっ子ではなく、
間違いなくターゲットにされる方の
いじめられっ子といった存在だった。
ある日-
妹が眉間にシワを寄せながら、
母に何かを訴えていたが・・・
「お母さん、学校行くのやだ・・」
水銀の体温計をぬるいお茶に突っ込んで、
体温を上げて風邪・・とか、
つまらない仮病を使うワタシならいざ知らず・・

小学校登校拒否はまことに珍しかった。
・・
m(u_u)m ここでおねがいいたします☆



↓ワタシはかなり苦手でしたっけ・・



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