
ある日、新聞の訃報の欄に、
友達の友達でもあった、
作家の男性が亡くなったことが記載されていた・・。
ワタシは直接には面識は無かったけれど、
友達は俳人なので、
その男性作家とは知り合いを介して、
ずっと関わりがあったようだった。
友達は彼ら文壇の仲間と、
何度か趣味のトレッキングをしたり・・
連句というのか、何人かの競作というのか、
メールで俳句が共通のテーマで、
回覧板のように回って来たりと、
文系の気持ちをそそられるような活動をしていた。
それにしても亡くなるには、
まだまだお若かったと思うのだけど・・。
生みの苦しみを続けて行くのもハードだと、
そんな風に某国営放送のドキュメンタリーで、
彼が素直な心境も語っていたこともあり・・
なので、
そりゃあ作り手、書き手の立場なら、
オリジナルな作品を世に出すのは、
彼が言っていたように苦しみが先行するのだと思った。
そんなこんなで、
失礼かもしれないけれど、
友達や奥さまや周囲の皆さんには、
亡くなる悲しみはひとしおだと思うのですが-
もしかしたら、
一部では楽になれた部分もあったのかな、
・・なんて、半分は部外者でしかないワタシには、
正直、そのような感想でしか無かった。
・・
ただその作家は、
彼にしか書けない個性が際立つ作品を
生み出していた事も確かだったけれど、
一風変わった書き方を友達から聞いたことがあった。
「・・何でも、あの方、願うんだと言うんですの」

『兼高かおる世界の旅』という番組があり、
世界を飛び回るようなハシリの番組の中・・
そのままタイトルになっている彼女、
兼高かおる様は、
あの時代、とても憧れていた
有名な美人リポーターの草分け的存在だった。
(現在もご存命でいらっしゃいます・・)
彼女は東京の山の手言葉を、
実に品よく喋ることでも知られていた・・。
・・まあ、そこまででは無いにせよ、
俳人の友達もまた、
昔は羽振りが良い大棚の娘さんで、
東京生活が長かったこともあり、
兼高かおるのような言葉を操る女性・・。
かなり下町的なラフさだけのワタシには、
ですの、ますの、そうでございますのなど、
聞いているうちには構わないのだけど、
典型的な地方都市の人間なため、
たまに彼女との会話に疲れを感じることはあった。
でもって、
地方都市的山の手言葉の俳人友人は、
次に更にちょっと怖い、
その作家の癖のような行為を話した-
「願うって、
いわゆる神頼み的な願掛けとかですか?」
ワタシは根っから単純なもので、
よもや?とは思いつつ、
その友達にこんな風に聞いたのだけど・・。
・・彼女はやや眉間に皺を寄せて言った・・・
「いいえ・・
それが願うとは言ってみても
降霊術のようなことらしいのです

う゛(×_×)降霊術とな?・・・
・・
m(u_u)m ここでおねがいいたします☆



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