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夏の夜の怪談話「ちぐはぐな彼女」 長編ですが・・・
2012-08-31 Fri 00:40
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 「ちぐはぐな彼女





杏子は今、
付き合っている男性との事を悩んでいた・・。





彼女は二十代後半だったけれど、
あっさりとした付き合いはよくあったが、
いわゆる『恋人』とか『特定の彼氏』
~などと呼べる感じの男性は、
これまであまり居なかったと言って良かった。




容姿も性格も悪く無いし、
反対にどちらかと言えば魅力的に映る・・。



・・ただ、小さな頃から読書好きだったし、
生身の人間よりもネットでの方が、
相手の顔も判らないのが気楽で、


少しだけ二次元コンプレックス、
ネット依存が強かったかもしれない・・。




彼の蒼太は二歳年下で、
会社の後輩だったけれど、
同じセクションではなく、
先輩女子社員がセッティングした合コンで知り合った。




見た目は十分にセクシーなのに、
計算ではなく、何処かおどおどした感じの杏子は、
合コンでは最初はミステリアスで、
話好きな女子が目立つ中、
反対に違う意味で目立ち、
男性に不思議な印象を与えていた・・。





「楡崎さんは次は何を飲むの?」





その日のコンパは、
どちらかと言えば話しやすい女性と、
ノリの良い男性が先に盛り上っていた感じで、
苦手なのにメンバー不足のために誘致された杏子は、
合コン全体の雰囲気に相変わらず馴染めないでいた。



そんな中で、
今、かつて無いくらいの交際をしている蒼太が、
はにかんだ笑顔で話しかけてくれたのだった・・。




・・・楽しかった・・・



何だかこれまでには感じたことが無い感覚と、
彼のわざとらしくないアプローチは、
杏子の鉄壁に近い、
ガードの門を少しずつ開いて行った気がした。



が。。



・・あの合コンから、
自然な流れで付き合い出す前にも、
いや・・コンパの最中にも、
何故か杏子の中の何かが楽しさを阻む。




そういえば -

前に初恋の時にも
こんな気分になったことがあったような・・?


生徒会長の男の子が、
同じ理系の志望だったこともあって、
同じ進学校に行く話から意気投合をしたのだが・・。




それから・・・


ちゃんと付き合ってもいないのに、
彼に対して追いかけるつもりも無かったのに、
つい・・気が付いたら家のドアの前にいたり。



果てはちょっとストーカーめいた心理に陥り、
どうしようと悩んだ時にも・・・





『そんな男は止めておけ・・

お前を堕落させる

また同じことになるんだぞ・・』




・・え?・・・




同じような声が聞こえた気がしたのだったが・・



幸いに、受験もハードになって行き、
自分の興味の矛先を、
ようやく受験に向けて頑張った・・・


ただのストーカーになってしまい、
いじめなんかの対象にならないようにと・・


でも、その後、その男の子に対する興味は、
あっという間に覚めてしまい、
あんなに追いかけていた自分が、
反対に何だったのかすら忘れてしまったのだ。




『初恋?・・・だったと言えるのかしら』





・・現実なのに、目の前に彼がいるのに、
変な声が心の中で囁きかけて来るようだ・・




杏子は前にも、
大学生の頃に付き合おうと誘われた先輩へ、
中学生以来、よい手応えがあったので、
デートの予定を具体的に決めようとしたが・・



何日かして、突然に嫌気が差して、
せっかくの誘いを
きっぱりと断ってしまったことがあった・・。



確か・・・それも彼を好きで、
あちらも自分を思ってくれていたようだったのに、
ある日、突然に嫌悪感に襲われ、
思いっきり振ったカタチとなってしまった。



その時の好きだった筈の先輩が、
捨て台詞のように杏子に言い放った・・




「楡崎ってさ・・勝手な女だな・・
自分だけが良ければそれで良いのかよ

・・・失望したぜ・・・」





・・・失望したぜ・・・・




『失望』という単語がなお、
その後の彼女の生き方、
恋愛観を大きくマイナスへと変えてしまったのだ・・。




『私、何かおかしいのかしら?
何処か欠陥のある人間なのかな・・』





・・彼女のもっかの悩みとは・・・



彼に対しての自分の感情のコントロールが、
これまでの時分とはまた違い、
慣れてはいないだけではなく、
失望とかエゴとか・・そんな言葉だけではなく、

・・何だか、とてもおかしいのだ・・・。




・・そうだ、断ったお誘いと言えば・・・



先日、三日前の蒼太の時にもだった・・
いや・・それはこの間のことが引っかかって。




一週間前・・
二度目のデートの時には、
ただ予約してくれていたイタリアンレストランに行き、
かつてないくらい、
とても弾んだ会話になっていたのに・・




「あの子・・あなたのこと見てるわ・・・」




「そう?別にただ視界に入っただけだと思うよ~
それより今度は違うワインにいしようか・・」




「変よ・・絶対に変・・見つめているわ
ウザったいたらないわ・・・何よ」




心から湧き上がる楽しい感情が、
前のテーブルに座っていた女性二人の方へ・・


そこに一時的に彼の目が行っただけなのに、
猛烈な感情が湧き起った・・・



『嫉妬』・・・・それもかって無い恐ろしいほどの。




・・その場は、
蒼太が上手く杏子の気持ちを逸らしてくれたから、
彼女はハッと目覚めた気がして、
何だかひたすら平謝りをすることで終わったけれど。



・・






m(u_u)m ここでおねがいいたします☆



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ハートあちらとこちらとは紙一重・・
↓事実は小説より奇なり・・です






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お話の先を読んでみたい方だけどうぞ・・・☆





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幸か不幸か、蒼太は、
そんな杏子のちょっと変わった部分を、
まだ個性的・・と受け取ってくれていたようで、
NOサインを出したにも関わらず、
また・・何日かしてデートのお誘いが来た・・。





「あの・・私・・・
どうも気持ちを持て余しているって言うか
だから蒼太君も止めた方が良いと思うよ
私とこれ以上、付き合って行くの・・・」




「大丈夫だよ・・可愛かった
やきもち妬いてくれたんだとか
反対にちょっと嬉しかったりしてさ・・・」



そんな彼の反応に杏子はびっくりしたが、
かつてない展開だったので単純に顔がほころんだ。





・・それからは若い男女のデートへとまっしぐら・・



夜の町のネオンは、
熱さをなおヒートアップさせるには十分で、
一軒目では飲み足りず、

二軒目のホテルに併設されたラウンジバーで、
彼はなおのこと杏子を口説いた・・・。




「杏子ちゃん、って呼んでも良いかな?」




「え・・良いわよ・・くすぐったいけど・・・」




こんな美人なのに、こんなに奥ゆかしい女性。



蒼太は、先日のレストランから、
その後の断りの電話まで・・
これまでに無い女性の感じが新鮮で、
気持ちは既に恋へと進んでしまっていたのだった・・。



ファジーネーブルから、
ダイキリ、スクリュードライバーと、
いわばビールの後にカクテルをちゃんぽんしたので、
酒に強い彼は平気だったけど、
免疫のない彼女は酔っぱらった様子だった。




「杏子ちゃん、ねえ・・・
タクシー拾ってあげるからさ・・・」




「うーん・・・?たくひ・・要らない」




それがただの会話ではなく、
誘いにOKと勘違いをした彼は・・・


なお、泥酔した彼女をいとおしいと思い、
自然な流れで・・・ブティックホテル(ラブホ)へと・・・。


・・




チェックインした後、
柔らかくベッドに彼女を寝かせたけれど、
ここは起こさないとと思い・・
揺り動かして杏子を起こしたが・・・



その時・・・蒼太は、
これまでに無いほど怖ろしい経験をすることに-




ハッとベッドから起き上がった彼女の顔が、
あたかのホラー映画のヒロインのように、


いや・・般若のお面のような、
見るも怖ろしい憑き物憑きのような顔に


・・みるみると変わっていったのだ・・・





「杏・・・・・」




「お前は一年前に
秘書課の真理香を妊娠させているな・・」




「え・・・それ・・・・」





「丁度、嫌になったから金だけ支払って
酷く振ったじゃあないか・・」




「杏子ちゃん・・・何故、それを・・・」





「そんな男を好きになるはずは無い!

消え失せろ、お前のは深い」





しゅわしゅわという、
何やら舞台の効果音のような音がした・・



・・杏子はハッと目が覚めた感じになって・・・




「あ・・・蒼太君・・・・」





「杏子ちゃん、
やっぱり君、変だよ・・・

ごめん、ここは払っておくから・・もう」





蒼太は顔が引きつっていた・・・


この世の物とは思えないモノを見たかのように。




「え?・・・蒼太君、

何で?・・・私、何かしたの?・・・・」




「・・・さよなら・・・・・」




「そ、蒼太君!待って・・!」





『え・・・・・・』





どうしてなんだろう?

何故、こんな状況になっているのか・・・



それ自体が理解が出来ていない彼女だったが、
ラブホからフラフラと出て、
何所をどのようにして帰ったのか?
杏子自身も判らなかった・・・


・・




『そんな男は止めておけ・・

お前を堕落させる

また同じことになるんだぞ・・』





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彼女の寝室では・・・

なおヤケ酒を飲んで泥酔した後、
今度は慣れない恋愛と、その駆け引きで、
くたくたに疲れた杏子が眠っていた・・・。



が。。


その頭上には・・ほの青い鈍い光が取り巻き、

何やら不穏なモノたちが・・・





「この娘だったらまだ良いと思ったけれど」




「お前は・・この娘に嫉妬するし」




「あんたはこの娘の相手に嫉妬するし・・・」




「ふふん、最近のあの男に・・
色目を使っていたじゃあないか?」




「ああ・・たまには他の男に目が行くわねぇ
・・それより、
あんたがこの娘を好きになり過ぎただろう?」




「こんな世に、
こういうウブな娘も残っていたんだと思うとな・・

小さい頃から・・この娘なら大丈夫と
白羽の矢を立てて二人一緒に入れたんだが・・」




「ま、あちきも郭(吉原などの遊興の場)の出だし
でもねえ・・もう、変えねばいけないねぇ・・

だいたい、あんたがあの時に、
天国の門で土下座をするオキテだったのが・・・」




「門番ごときに頭を下げるなんざ・・・」




「大店(大きな老舗)の若旦那だったからって
身請けすら出来なかった癖して・・
どうせ島流しになった身だ、
体裁も見栄も捨ててしまえば
こんなざまにはならなかったものを・・」




「・・すまん、それは謝る・・・
・・ただなぁ・・
このまままだ何十年もまだ上がれない身だ・・・」





・・それは、そこには、昔に心中した男女の霊・・・




遊郭に居た花魁(おいらん)と、
その足抜けを手伝った、
若気の至りで暴挙に出た大店の若い男との二人が・・



杏子に長く憑依・・いや・・・


霊的にパラサイトを続けていたのだった・・・。





「また・・
二人で入り込めるような人間を探すとするか
もう・・江戸の非人たちの所だけは御免だ」

(昔、心中した男女の身分が落とされた・・)




「当分、行き場というものが無い・・
次は若い娘は止めておこう
あの世に近い老いぼれた男でも探すか・・・」




・・ふっと、杏子から何かが大きく抜け落ちたようだ。





心中した二人の霊は・・・

それから、先ほどまで居たあの道まで戻った。




「老いぼれた人間じゃあ無かったのかい?・・・」




「この世にも慣れたところだ
今度はこの男に入ってみよう・・・」




彼らは杏子のだった男性、
蒼太 の行った道をたどったのだった・・・。




「む・・・何だか重たいな・・・・」




・・嫌な思いをしたばかりだ、
蒼太は・・その疲労感が続いているのだと、
そう勘違いをしていた・・・・。





「あんた、本気であの娘に惚れたんだね
この男に入って・・
またあの子に近づくつもりかい
ふっふっ・・酔狂な・・・馬鹿な男だよ」




「ぬかせ・・どうせまた腐れ縁が続くだけだ・・・」





その夜 -


彼のマンションに、
ほのかな青白い光のようなモノがふっと消え入った・・・。



・・






すみませんワタシは怪談が好きな占い師


・・・続くかも?・・・

。。







 
ハート管理人に書く気が起こりますのでよろしく・・
怪談・・は今年は終わりかもしれませんが




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(;^_^Aやや長くてすみません、
途中でカットしてしまうとつまらないもので。


・・ご感想などもお待ちしております・・。


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が・・コメレスなどなど遅れます、ごめんよ~☆



別窓 | *占い師の実話に近い怪談話* | コメント:4 | top↑
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おい!怖いじゃないか
自分もなんか憑いてるからと危惧するサエコです。
いえね、このような場でなんですが、体調がおかしいんですよ。
以下、苦手な人は飛ばしてね。


鮮血がドボドボと。
まるで、お子を産み月まで育めなかったように。
吉祥寺もですね、身体を売るをナリワイとしてた場所があって。
まあ、どの街にもございますが、なじぇかそのような場所迷いこむあほでございます。
今、仕事中なので、おうちに帰ってよく見ます。
あーこわい。
2012-08-31 Fri 14:01 | URL | サエコ #-[ 内容変更] | top↑
- My Dear サエコさん -
v-22(゜▽゜*)こんにちは~☆
先ほど、科学で霊障を解明、殆どは無いものだとの実験でした・・。
それで全て科学的な検証が出来れば仕事上、苦労はしないのですが・・。

サエコさんのその方・・とりあえず気づかない振りで、
それでもNOなら・・出来るだけ明るくして、湿気を除去して眠ってください。
塩云々の問題じゃないかもしれませんが、
きっと前の職場にもハードな方がいた気がしますので、
とにかくあなたの体調を戻すことから頑張ってください☆



2012-09-02 Sun 00:16 | URL | mecha☆ #-[ 内容変更] | top↑
気のせい歓迎(笑)
江原さんも言ってましたよ。
霊障の9割方は思い込みと自業自得で、本当に霊障といえるのは1割くらいだと。
昔、深夜に番組を持っていらしたんですよ。
そこで、しょっちゅう事故に遇ったり盗難とかの被害に遭うんで、悪い霊にでも憑かれてるんじゃないかって、相談者がいて。
江原さん、ちょっと困ったようなお顔で、
「あのね、言いにくいんだけど、あなた男性と約束をして喜ばせて『やっぱ行かな~い』とかってからかってるでしょう。その念
でそういう事になったんですよ」って言ってました。
女性は、バツ悪そうに笑ってましたけど。
江原さん的には、こういう事例は霊相談じゃなく人生相談に分してるみたいですね。
体調は、仕事がひと段落つきましたので、しばらくのんびりしますす
2012-09-02 Sun 22:38 | URL | サエコ #-[ 内容変更] | top↑
- My Dear サエコさん -
v-22(゜▽゜*)こんにちは~☆
いつもありがとうございます・・。
江原さん、色々あってサイトが主な活躍の場のようですが。
霊障という特定をすること自体が難しいと思います・・。
それは人間の業・・という部分も否定できないんでしょうね☆


2012-09-03 Mon 23:31 | URL | mecha☆ #-[ 内容変更] | top↑
 
 
 
 
 
 
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