続ノスタルジックなお話「祖父望郷の沈」
2014-08-21 Thu 00:12
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広島市で起きた災害のさ中、
一般的な記事はと思ったのですが・・



昨日に書いていた内容なので、
失礼ながらアップさせて頂きました・・。




いまだに、
被害の全貌が分からないですが、
行方不明の方々を捜索されていらっしゃる皆様、
足場の悪い中、十分にご注意されて下さい。



・・





マリン列車だ~、ジョイフルトレインに、
ブルートレインだ・・・



(T^T)なんつー、電車に種類が無い、
ようやく東海道新幹線が開通した頃・・



インターネットも全く無かったそんな時代。




・・・嗚呼、昭和30~40年代・・・




・・で、今日はこんなお話。



・・



父方のお祖父ちゃんは、
常々、ワタシたちと暮らしていたせいか、
割と子どもたちと関わりがあって・・




特に夏場は自転車で、
近所の児童公園とか市民プールなんかには、
一人ずつ運んだり迎えに来てくれたりしていた。




旅行なんかも、
アクティブなお祖母ちゃんと町内会とか、
旅行会とかに一緒に入っていて、
どちらかと言えば外に出るのは普通だった・・。





それとは対照的に、
母方のお祖父ちゃんは、
自宅の庭いじりとか盆栽の趣味で出る以外には、
早く二人ものパートナーに先立たれ、
さして独りだけで行動する訳でもなく、
ましてやワタシたちと旅行なんて、
かつて全く無かったのだったけど・・。





「お祖父ちゃんが山形に行くから、
あんたたちも一緒に行ってみないかって」




「お祖父ちゃんて・・
あのお母さんのお祖父ちゃん?」




こんな質問が、
子どもたちから出るのだから、
どんだけ~、出掛けないのかがうかがえるほど。





「汽車(電車)で行くの?」




「当たり前よ、仙山線で日曜日に出掛けるから」





「(^▽^)/やったー♪」





・・それから母がよくよく考えると、
ワタシたち姉妹にはお出掛け用の洋服なんて、
最近買ってはいなかったため、
二人分の夏用のワンピースを縫い始めた。




お洒落に無頓着なワタシにも、
クリーム色の新しい洋服はちょっと嬉しく、
更に母方のお祖父ちゃんと出掛けるのは、
全く初めてだったから、
いやが上にも期待感は半端なく募っていた・・。



・・




ワタシと母という雨女がいたのに・・


よほどの晴れ女か晴れ男がいたのだろう、
その夏休みの一日は見事な晴天になった。





まだ市電がチンチン電車と呼ばれる頃で、
ワタシたちは早めに市電で駅前に行き、
母方のお祖父ちゃんと合流した・・。




お祖父ちゃんは駅前の最中屋で、
地元では有名な最中の詰め合わせを購入した。




それは


久しく会っていないという祖父の妹、
つまり母の叔母が好きだったようで・・



ワタシと妹は、
お祖父ちゃんの一家もウチと似たり寄ったりな、
かなり甘党なのだと確信した感じ・・。





「お母さん、どのくらいで山形に着くの?」




「一時間半くらいかしらね・・」





仙台駅から仙山線に乗り、
その前に都合四人分のお弁当を買った。




昔は駅弁なんかを買って、
一時間とか二時間とか長い道のりは、
小学生には珍しいプチ旅行なもので・・


キョロキョロと辺りを見回しながら、
四席ある電車でお弁当を食べたのだった。




今は仙台の駅弁は、
全国でも有数の数の多さで有名になっているが、
その頃はかなり地味な内容だったと思う。




。。



お腹も減っていたために、
美味しかった事だけは覚えている・・。




途中、作並温泉を通過し、
田んぼばかりの風景が山と雑木林に変わった。




付近の駅には、
雪融け水が噴水のようになっていたり、
面白山トンネルでは長いために、
抜け出るまでに耳がキーンと鳴ったりした。





そして・・


トンネルを抜けると、そこは山形駅だった。



・・





m(u_u)m ここでおねがいいたします☆



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ハート夏休みに出かけるのは楽しかった
↓今よりも感覚の鮮度が違う感じです




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もっと先を読んでみたい方だけどうぞ・・・☆






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さすがに疲れていたワタシと妹は、
また違う電車とか
バスに乗るのかと思っていたら、
お祖父ちゃんがタクシーを呼び止めて来た。




いささかホッとして、
四人でタクシーに乗り込むと、
祖父の妹というお婆さんの家には、
案外と早めに着いたのだったが・・。




家は今の時代には化石のよ~な、
典型的な茅葺き屋根の古い家で・・




正直、ワタシと妹はその古さと暗さに-




『Hちゃん、何だか中に入りたくない感じだね




ワタシが眉間に皺を寄せて目配せすると、

妹も小さな声で・・・


「中に入りたくないね」と言った・・




不穏な空気を察した母は、
仕方がなく、
お祖父ちゃんの妹というお婆さんに、

電車で座ってばかりだったから、
外で遊んで来るって」などと言い訳をし・・




そこの家の、
嫁さんの坊やたちとワタシたちに、
少しずつお小遣いをくれたのだったが・・。





「わーいヽ(*´▽)ノ♪」と言いながら、
二人の男の子たちは何処かお店へと走った。



何分かのちには、
最近、人気のチョコレートのお菓子が握られていた。




子どもたちは割とすぐに打ち解け、
一緒にそこいらを遊び回ったのだが・・。





特に庭なんだか、農地の延長なんだか、
かなり分からない敷地には、
薄赤いアザミが咲いていて、
ワタシはアザミが欲しくなって、
数本ばかり無断で手折ったのだが・・




そわそわしていたら、
似た顔の男の子二人の年上の方に、




「アザミなんて、
一杯あるから母ちゃんに言ってやるよ」




「そ、そうなの^_^;ありがとー」





で、その頃・・・


祖父はちょっとガッカリしたようだった・・。




何故かと言えば、本当の目的は、
ワタシたち姉妹に、さくらんぼが
実際になっている様子を見せたかったらしい。





「あらま~、
さくらんぼは何年か前にやめたんだよわ~」




妹の息子と嫁さんの言葉で驚き、
でも、なっていなくても、
少しだけおすそ分けして貰い・・



7月下旬と言えば桃が出来た頃だったようで、



それと・・・



後はお米を五キロも頂いたのだが、
これがのちのちに母とお祖父ちゃんには、
文字通り重たくのしかかったのだった・・。





お祖父ちゃんの妹さんは、
昔は美人だったらしいけれど、
長い間、農家の長男の嫁をしていたので、
その顔には深く皺が刻まれ・・



ワタシと妹には、
まるでお祖父ちゃんのお姉さんにしか見えない。




たぶん、
ワタシたちを山形に連れて来るのと、
もう一つは・・
きっと自分の肉親である妹に会いに来たのも、
お祖父ちゃんの大きな目的だった筈で・・。




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だけど、さくらんぼが無い、妹の苦労が漂い、



しかも・・・


五キロのお米が母とお祖父ちゃんに、
ずっしりとのし掛かって来たのだった。





・・行きはよいよい帰りは怖い・・




さすがに30代の母も、
還暦手前のお祖父ちゃんも、
行く時の元気さが失せ、
五キロのお米があんなにもハードになるなんて、
たぶん、山形駅辺りは考えてもみなかったと、
後から思ったりした・・。




少しのさくらんぼと、そこそこ大量のお米・・・




五キロはお砂糖の袋なら、5個分でもあり、
十キロのお米袋の半分だったりする。




ワタシと妹は、
途中のお菓子とアザミを持参しているだけで、
そんな母と祖父の
複雑な気持ちは計り知れなかった・・。




山形駅では、
電車に棚があっのでまだ良かったが、
一時間半強の後にはアナログで持つ事に。




途中に母、祖父、母、祖父と、
二人で交互にお米を運んでいたけど、
さすがに仙台駅に着くと、
二人はこんな事を言い出した・・





その辺に捨てて行くか・・・」





「・・・・・・」





隣で歩いていた姉妹は、
突然の
お祖父ちゃんのへこたれ度合いにギョッとした。




無言の母もやや恐かったけれど・・



最終的には、
お祖父ちゃんがタクシーで帰るワタシたちに-




「あの婆さん(ウチのお祖母ちゃん)が、
持って行けば喜ぶだろうから」


~などと言い、
タクシーまで五キロを持って送ってくれた。




車の窓から見ていたワタシたちは、
ハード以外のナニモノでも無い手荷物を、
母に託した時の
お祖父ちゃんの顔が忘れられなかった。





・・・ 米よりも 何より軽い 身が天国 ・・・






「ただいまー」




母と姉妹がようやく帰宅すると、
案の定、祖母は手土産を見てニコニコしていた。





『あの婆さんが喜ぶだろうから』




(T^T)思いの外、
ちょいダーティな祖父の言葉も・・


五キロのお米でニタついている
お祖母ちゃんを目の当たりにすると、
何となく判ったような気がしたのだが・・。




「昨日のお米、炊いてみたけどね」




お祖母ちゃんが無邪気に言ったのが、
少しばかり姉妹の救いにはなったのでありました。




・・嗚呼、昭和のぬるい日々は過ぎ行く・・・



・・





すみませんワタシは占い師



・・・続くかも・・・

。。








ハート君の行く道はそこそこに遠い
↓だけどせっかくだからそこを歩いてみよう




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(゜▽゜*)いつも最後までありがとうございます。

誤打は読んでおいてくださいね・・。

色々と遅れて、すみませんが・・・。



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こんばんは!
広島の土砂崩れは大変なことになってますね・・・


子供の頃は大人の事情で連れて行かれる事でも楽しく感じましたね~♪
駅弁なんて嬉しかったでしょうね!

出不精の御祖父ちゃんが珍しくお出かけして、さぞお疲れになったでしょうね~
もうその後、出かけなくなったりして・・・(^_^;)

米5キロのお土産って車が無ければキツイですよね~
アナログで電車って・・・

今となっては楽しかった思い出のひとつですね~(^-^)
2014-08-21 Thu 00:56 | URL | おもちゃのひろくん #-[ 内容変更] | top↑
- My Dear おもちゃのひろくん -
v-22(゜▽゜*)こんにちは~☆いつもありがとうございます・・。
広島市の災害はまだ発見されていらっしゃらない方が増えましたね・・。
昨今は毎年、天災がハードに変わって行くのだと思った方が良いかもです。

昔、子供の頃の外出は楽しかったです、子供なので。
5キロのお米って相当重かったと思いますよ~。
持って来て良かったとは思いましたが^_^;・・。


2014-08-22 Fri 00:17 | URL | mecha #-[ 内容変更] | top↑
 
 
 
 
 
 
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