夏の夜の怪談話 「リサイクルショップ」やや長編
2014-08-25 Mon 00:10
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  「リサイクルショップ」






茅乃(かやの)は、
以前に住んでいたマンションが、
老朽化したとかで
何ヵ月かのうちに引っ越しをしなくてはいけなくなった。




次に住む場所は、
何処が良いのか、考えていたところだった。





ネットで調べた後に、
大体は自分で考えていた場所で、
何軒かのマンションやアパートがあったので、
二つ、三つくらい回ってから、
どうにか期間内には引っ越しが出来るように、
手筈は整えていたのだけど・・・。




前の彼の品物や、
他、色々な物を捨てていたので、
確かに小さな具などは欲しかったのだが・・




会社勤務で蓄えた金銭はあったけれど、
のある田舎にも迷惑はかけたくないので、
切り崩すよりも、
もし、必要な物があれば、
生活感を感じさせないリサイクルショップで、
ある程度、調達しようと考えていた・・。





・・それから・・・



トントン拍子で・・期日が決まり、
今と似たり寄ったりな賃貸料金で助かったし、
検索をしてみたら、
すぐ近くに口コミの良いリサイクルショップがあった。


・・




茅乃は30代になったばかりのOLだったが、
一年前に、2年くらい半同棲した彼と別れ、
住んでいたマンションは丁度、
環境から変えてみたかった事もあり、
ある意味、タイミングが良かったのかも知れない。




彼女は引っ越しの荷ほどきをしながら、
付近に二軒あるらしいお店へと足を運んでみた。





・・一軒目は、
そこそこまともなお店だったけれど、
積極的に魅力を感じる要素が少なかったため、
その近所の二軒目にも足を伸ばしてみた。




カランカランと、
ドアベルが鳴ったのが、
昔、よく通っていた喫茶店にも似ていたため、
何となく中の奥の方に入ってみた・・。




ベルだけでは無く何だか懐かしく、
サイドボード風の棚と、
お客様用の洗面所のミラーを探していたのだが、
茅乃の趣味に合う、
フレンチカントリー調の品物が見つかった。





「びっくり、奇跡的だわ、このミラーなんか」




値段も割りと安く、
デザインが新しいので聞いてみたら、
ミラーは何処かの荷崩れ品だと言う・・。





「ウチは、
アンティークに近い品物もありますが、
荷崩れ品とか新品も結構あるので良かったら」




店主の対応振りも然り気無く、
茅乃はいっぺんで
そのリサイクルショップを気に入ってしまった。





サイドボードとミラーを運んで貰う事にし、
他の小物を見ていると、
自分の気に入る色合い、形、シンプルさで、
また店主に来る事を告げてその日は帰宅した。




後日運ばれて来たサイドボード風に、
来客用の食器を飾り付け、
洗面所には安価なのにお洒落なミラーを設置した。





「二つだけで部屋が違う雰囲気に変わるわ」



ご満悦でしみじみと購入した品に見入った。





それから-



最寄りの地下鉄から比較的近い事もあり、
店主との相性も悪くなかったようで、
何度かその店に入ってみる事が多くなった・・。




食器や小物を買ったり、
他愛ない日々の話をしてみたり、
その都度、気持ちが安らぐ感じがしていた。




ある日・・・


また、散歩の帰り道にお店に寄ってみた・・




いつもは、
目が行く範囲の品物や場所にしか、
興味も湧かなかったのだけど、
その日に限って気分がちょっと違った・・。




「・・あの、あちらの奥の方には何か?」





何度目かで、
もっと広いスペースのありそうな場所を、
すっかり顔見知りになった主に尋ねてみたのだが。




いつもは即答に近い感じのノリだったのが、
急に少し暗い顔に変わり・・・



茅乃は焦って-


「すみません、立ち入った事を聞いたみたいで」


~そんな風に自己弁護をして、
また来る事を告げて外に出た・・。





『でも・・あの奥って売り場じゃ無いのかしら』




ささやかな疑問は残ったけれど、
また時期をずらして行ってみれば良いかと、
その時はそう思ったのだが・・・。


・・




茅乃が新居に引っ越しをして、
約半年くらいが過ぎた・・・。




たまたま仕事が忙しい事もあり、
しばらくあの不思議な魅力の
リサイクルショップに行けないでいたのだが-





ある日、何日か有給が取れ、
一日は友達と近くの温泉に一泊したけれど、
そこで買ったお土産を持参して、
帰宅途中にあのお店に寄ってみた・・。





「こんにちは、ご無沙汰していました」



・・






m(u_u)m ここでおねがいいたします☆



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ハート今季はこれで終わりかな・・
↓手が動けばもう一話くらい??・・




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もっと先を読んでみたい方だけどうぞ・・・☆






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お店はきちんとあり、
中に設置されていた品物も、
さして前とは変わらないように思えた。




。。



彼女と気が合っていたと思えた店主の男性が、
その日は居なかったのだ・・・





「あの、すみません、
先日までいらしたお店のオーナーの男性って・・」




・・すると・・・



その若い男性は、怪訝そうな顔になり・・





「店主って、どなたかとお間違えでは?
最初から私しかこの店には居ないですが」




え!・・と、咄嗟に彼女は驚いた。





「本当ですか?
でも、あの何度かサイドボードとか
ミラーとかアンティークの小物とか・・
その男性から購入して自宅にあるのですが」




これまでとは違う若い男性のスタッフは、
更に彼女の顔を訝しげに見返した・・





「失礼しました・・・」




そうとだけ言って、
そのままマンションへと帰ったのだが・・。





『おかしいわ、何だか嘘のよう・・・』





引っ越しをして、

あのお店を見つけて・・・



具とか小物を買って・・




何かがおかしいのか、
自分だけが記憶違いをしていたのか?・・




小物の一つ一つは、
きちんと棚の中にあったり、
キッチンの壁にあったり、
あの日、
中年の店主という男性から買ったままの状態で、
変わらずに、壊れずにそこにあった・・




。。



茅乃はその時、
サイドボードにキラッと光るモノを見つけた。





近寄ると、そのキラキラしたモノは、
古い手鏡のようだったが、
それは見たことが無い品物だったのだ・・。




手にしてみると、
とたんに足元がぐらぐらと地震のように揺れた。





「あの奥の部屋は何かを知りたいか」




「あ・・・」





キラキラと光る光の中から、
先ほどの若い男性店主とは違う、
以前に会話をした店主だった男性が、
ゴボゴボと地鳴りする中から現れた・・・




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「え・・・!」





「そのサイドボードもカップも、

ミラーも壁掛けも・・・


あの日、お前が見捨てた少女のモノだ」





「何を、何を言っているの?
あの日に見捨てた少女って」




「見捨てた、お前は小学校の三年の頃に」




・・小学校の三年って?



茅乃は必死になりながら、
小学生の小さな頃を思い起こした・・




もしかしたら、あのトキの事だろうか・・?





よくあると言えば、
あるかもしれない話だった・・




茅乃が小学生の低学年の頃に、
『神隠し事件』という、
児童が何か行方不明になる事件があった。




彼女の友達だったある女の子も、
かくれんぼの途中に神隠しに遭ったと、
あの頃には近隣の事件となっていた気がする。




でも、かくれんぼをしていて、
日が暮れたために、
彼女だけではなく、友達全員で帰宅した筈?・・





「見付けなかっただろう、一の女の子を」




そういえば見付けなかった、
見付けなかったから、
全員で帰っただけの事だったような・・・





「違う、お前は気に入っていた少年が、
その子を好きだったから、
知っていて見捨てた筈だ」





・・知っていて?・・・



好きだった少年が友達を気に入ってたから、
私だけが見捨てた?・・・





「暗くなったから帰ろうか」




「でも、麻紀ちゃんがまだ鬼になってたよ」




「・・麻紀ちゃんなら・・・

さっき独りで帰って行っちゃったよ」




「え~、そうなんだ」 ・・・




そう、帰って無い、
まだ鬼のまんまで、
あっちの神社の木の方に居たよ・・・。





「あ・・・」




そう、嫌な、自分が覆い隠していた事を、
茅乃は今、
ようやく記憶の中から甦らせてしまった。




・・そういえば、あれから麻紀ちゃんは・・・




父子庭だった麻紀ちゃんのは引っ越して、


誰も居なくなって・・・





「麻紀ちゃんて、居たでしょう、
お父さんね、転居先で事故で亡くなったらしいよ」




「へえ、そうなんだ・・・」



母親との会話が最後の記憶だった-





「わ、悪かったわ、ごめんなさい、私・・」





それから、茅乃の記憶は、
ザザッというノイズと共に消え去った・・



・・




茅乃の母親は田舎から久々に上京をしていた。




娘から半年前に、
引っ越しをしました、という電話が来て、



そして・・・


警察署と不動産管理会社から連絡が来た。





「お嬢さんが自死されていらっしゃるのを
勤務されている
会社の方と管理会社が見つけ
死亡されていらっしゃるのを確認しております」





事務的に警察署と、
次に迷惑そうな声で管理会社の間が、
そんな事を伝えたのだったが・・。




取るものも取り敢えず、
茅乃の母が警察関係者に会った・・。




ドラマで見たような霊安室で、
娘の遺体を確認し・・
涙が止まらなかったのだったが・・。





・・彼女の母は、更に後日、
荷物やその他を引き取りにやって来た。





『・・死ぬ前に、
彼と別れた事がショックだったとか
もう少し話をしてくれたら良かったのに・・』





転居後の娘の部屋に入るのは二度目だったが-



一度目には気付かなかった物が、
部屋のあちこちにあるのを発見した・・・





「これは・・

ままごとのおもちゃ?

なんで、あちこちにあるのかしら・・」




テレビ脇に、

キッチンに、


至るところに、
女の子が遊ぶような、
ティーカップや壁掛けや小物が散らばっていた・・。





・・それは・・・



あのリサイクルショップで、


茅乃が買った、
気に入った品物によく似ていた・・。




・・






すみませんワタシは占い師


・・・続くかも・・・

。。









ハート何所で何が繋がっているのか・・
↓後々にドキリとする時がある




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(゜▽゜*)いつも最後までありがとうございます。

今回、やや長めだったのですが、

切ってしまうと意味が分からなくなるので。

ご意見・ご感想などもお待ちしています。

誤打は読んでいてね、コメレスなど遅れます。





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