続ノスタルジックなお話「好き嫌いの賛」
2015-05-15 Fri 02:03
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石窯ピザだ~、バッテラ寿司だ~
からすみのパスタにニース風サラダだ・・



(T^T)なんつ~デリバリーがまだない、
お寿司はあったけど、
小ジャレたデリなんて皆無な時代。




・・インターネットも無い不便な日々・・。



・・嗚呼、昭和30年代・・・





・・で、今日はこんなお話。


・・




例えば好きな食べ物の事を書けば -




あ~、分かる、それ私も好き!」



だとか・・・



「ドーナツはクロワッサンとかより
断然、プレーンが良いよね」





なんてワタシたちは盛り上がるのだが、
更に意外と盛り上がる話に・・





「あれは嫌いだな・・甘納豆
なんか、こう、甘いだけしか感じ無いし」




「甘納豆ならまだ食えるだろう、
普通の小豆とかグリンピースだから
それより納豆ってさ、俺、関西だから
昔っから実家で食べてなくて苦手・・」




「納豆こそウマイだろ~?
関西ってそんなに納豆食わないのかよ





そんな食べ物の、
苦手話であったりするけれど、
実は夫婦が長く続くには、
好きな食べ物が共通しているよりも・・



お互いに嫌いな食べ物が共通していた方が、
反対に共通感が生まれ、
なおのこと長続きするというのが、
現代では調査されている事実だったりする。





さてはて -



今日も地味に明け暮れする、
ここ昭和中期のキッチン、
いや、台所ではちょっとしたイザコザが・・





えー、ワタシは食べない酢のご飯




「そんなこと言ったって、
炊いたご飯はみんな酢めしにしちゃったわよ」




「・・・・・・」





(×_×)今夜はどうやらちらし寿司らしい。



ちらし寿司らしいというのは、
今のように『△△の寿司のもと』とか、
具材が瓶詰めになっている、
簡単に美味なお寿司が作れちゃう、
そんなインスタント的なアイテムなんか、
あの時代、皆無だったもので・・




寿司、特に家庭で作るちらし寿司は、
それぞれのお宅でオリジナルで酢飯を作り、
当たり前のようだけど、
かんぴょうや干し椎茸や蓮根なんかは、
きちんと煮て作っていたりするんだね。





もちろん、今でもオリジナルで、
きちんと美味しいお寿司やちらし寿司は、
お料理上手な家の看板メニューだったりするけど。





甘いんだもん、ウチの酢めしって」





そ~う~なんでありますね。



大体、祖母は言わずと知れた甘党、
母は母方の祖父という、
これまた筋金入りの甘いモノ好きな家庭だったため、
甘いという調味料に慣れ親しみ過ぎている双方。




そんな二つの家が織り成す寿司、
ちらし寿司の酢めしというのは、
さらっと甘口なら仕方がないけれど、
べたっと不思議な甘さがご飯に染み込んでいた。




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しかも・・


かなり酢という調味料が苦手な母が作ると、
酢にパンチが無いような、
砂糖とちょい塩と、
うっすら酢のコラボレーションという、
最悪のご飯となって食卓を飾っ・・


いや、甘く変えていたのであった訳で・・。





さっきからワタシと母のやり取りを、
何気に聞いていたお祖母ちゃんは、
しょうも無いなと言う感じで、
ワタシ一人分のお茶碗を持って-





「隣から一膳、ご飯貰ってこようか」


~そんな一言を投げ掛けた。





隣というのは、
大家のハトコP宅ではなく、
反対側に位置していた、
たのもし講という主婦のささやかな賭け事を開催する、
黒猫ちゃんが居るお宅へだった・・。





その辺り、
お祖父ちゃんの事業失敗とかで、
祖母の実家に転がり込んでしまい、
借家までしているお祖母ちゃんの、
それこそささやかな見栄だったのかも?・・





『お茶碗にご飯一膳』




(T^T)あの時代には、
ちょいお隣からお醤油やお味噌なんかを、
一回分切らしたのが分かったりすれば、
少しお借りする・・




つまり頂きに行き来するのは、
今でも田舎で、
普通にあるような近所付き合いだったりして。




お返しのお茶碗や小皿、小鉢などには、
お菓子やお漬け物などを入れて、
お礼にしていたりとかね・・・。





嫌だなぁとか思いつつ、
でもワタシが行かなくちゃ、
一膳ご飯なんてのは、醤油や味噌とは違い、
お借りしにくい中身だとは思ったのだが-



・・






m(u_u)m ここでおねがいいたします☆

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ハートインスタントはラーメンが出たくらい
↓○ノールスープというのもあったなあ




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もっと昭和を読んでみたい方だけドゾッ!





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お隣に着くなり、
茶碗一善分のご飯を持参し、
おばさんは言った・・・





「あら、ちらし寿司なのに酢めしが嫌い?
○ちゃんも変わってるね~





・・隣の所ジョージ(さん)にそっくりな、
黒猫のご主人のおばさんは、
そんなことを言って笑ったけれど・・。




(その後、ジョージさんが売れ出した時、
母がえらく驚いた、
このおばさんに酷似していたため)





『でもさ、ウチに来て・・


酢めしを食べれば分かるよ、おばさん』





一膳のご飯を持たせられながら、
帰り道に、
そんな風に言いたかったワタシでありました。



・・




その晩は一膳のお茶碗ご飯に、
ちらし寿司の具材をのせて貰い、
どうにか食べることが出来たのだけど、
酢めしではない白飯を見たら、
かな~り珍しく、
上座に座っていた父親が言った・・。




・・というか、聞こえて来た訳ですが-





「・・人のことは言えないからな・・





それは、忙しい夕飯時に、
こそっと言った独り言だったのだが、
ワタシは聞き逃さなかった・・。




少し前に父は、
殆ど食べられない夏野菜、
胡瓜に茄子にトマトという、
定番で王道な野菜のおかずを全部残したから。





『うむむむ・・・・・』





・・大人って理不尽、
いつもは食べられない食事だって、
無理矢理食べさせるクセにさ!・・




とかナンとか思ったけれど、
昔の家長は威厳があったので、
いわゆる
有無を言わさず的なパワーがあったのですね。





さてはて・・



そんなこととは別に、
いい加減に話を盛っているかのような、
でも決して盛っていない
本当の事件が週末に起きたのだった・・。





ひえぇーー!





・・朝まだ早い時間・・・




絹を裂くような女の・・


あ、いや、
女性にしては太い声が朝の台所に響いた。





ワタシたちは二階で寝ていたけれど、
その声はかなりなボリュームで響いたのだった。





「何?どうしたの?」




朝イチで目覚めた伯母が、
誰も居ない台所で見たモノとは^_^;





キャー!やだ、なにこれ





「う・・・」





台所の、水道のある場所の棚に、
何かが置かれていたのは分かっていた。




後から聞けば、
それはぬか床らしいのだが、
何せ子どもたちは糠漬けなんかはあまり食べない。





食べないモノには興味が無かったので、
その壺の中で、
どんなアクシデントが起きていたかなんて、
全く分からなかった訳だったが・・。





(×_×)ご飯を食べながら読んでいる方、
大変にすまない、マジで・・。




00nos-キライ02




黄金色に朝陽のあたる中、
お祖母ちゃんがずぼらで忘れてしまった壺には、
同じく黄金色にキラキラしたうごめくモノたちが、
にゃわにゃわと這い出していたのだ。





それからは、
文字通り阿鼻叫喚の地獄絵図と化した台所模様。




お母さん、伯母さん、
そして焦るお祖母ちゃんが、
そのキラキラしたにゃわにゃわな、
黄金色を退治し始めたのだった・・・。





「ウジ虫ー、何で湧いてるのよ」





「お母さん(伯母さん言う)、
何でぬか床をほったらかしなの!」





黄金色のにゃわにゃわは、
考えたくも無いけれど、
皐月の暖かさのために、
父親の飼っていた鳥に群がる、
美しい?
銀色のハエが産み付けたモノだったのですが。





朝のこっ早くから、
阿鼻叫喚の人々は右往左往して、
キラキラのにゃわにゃわを
どーにか始末したのでありました -





・・・ 五月晴れ 天晴れ 晴れ晴れする人々 ・・・





この、ぬか床○虫湧き事件 -



お祖母ちゃんの不始末による、
ビミョーな事の顛末は、
朝のしじまに響いた声で、
噂千里を走ることとなった・・らしい。





「あはは、お前んとこに○虫湧いたって?
どうやったらそんなバッチい虫が湧くんだよ





有りがちなからかい方のハトコPだった、
が、ワタシも負けてはいなかった。





「ふん、来月になればPの鳩小屋に、
○虫がたくさん湧くんだからね!」





う・・・・





(T^T)つまらない、
舌戦のwinnerになったワタシだったけれど、
心中はこれまた複雑だったりして・・。





しかし・・・



♪みみずだって、オケラだって~♪
あめんぼだって~♪




みんなみんな生きているんだ♪
♪ともだちな~んだ~♪





『・・じゃあさ、○虫だって・・・』





いや、つまらんことを考えるのは止そう、
だって、だって、あの黄金色のにゃわにゃわが、
ぜ~んぶ育ったら、
今、ウチの鳥たちの周りにブンブン飛んで来る、
何匹かのハエどころじゃなくなるだろう。




そんな恐ろしいことを、
記憶から消そうと躍起になるワタシなのでありました。





・・嗚呼、昭和の能天気な日々は過ぎ行く・・・。



・・





すみませんワタシは占い師



・・・続くかな・・・

。。











ハート虫といってもねぇ・・・
↓・・なんかこう、ウンザリした事件でした




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(゜▽゜*)いつも最後までありがとうございます。

誤打は読んでいてね・・・

現在やや忙しく色々と遅れます、すまん。


別窓 | ノスタルジックなお話☆ | コメント:2 | top↑
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こんばんは!
甘い酢飯って・・・(笑)

そう言えば僕が子供の頃はうちの母も家でちらし寿司を作ってくれたっけな~

お隣に醤油とか確かに借りに行ってました~!

なんか懐かしい・・・

ウジ虫って、そんなとこに湧くんですね~(^_^;)
2015-05-15 Fri 21:23 | URL | おもちゃのひろくん #-[ 内容変更] | top↑
- My Dear おもちゃのひろくん -
v-22(゜▽゜*)こんにちは~☆コメントありがとうございます・・。
and出掛けていて遅れました、ごめんよ~~。

なんか懐かしく書いております、ひろくんも思うように、
ちょっとゆっくりした時代ですよね、お母さんにも。

○虫ですが、これは記憶で封印していたと思います、
気持ちが悪いことこの上ないので^_^;
お祖母ちゃん、こまめな人では無かったのでホッタラカシです、きっと。
でないとあんなに焦る大人を見ることも無かったかもです。
大体、涼しい場所でぬかどこって作って毎日手を加えないといけないものなので。

2015-05-16 Sat 18:00 | URL | mecha #-[ 内容変更] | top↑
 
 
 
 
 
 
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