続ノスタルジックなお話「年末店屋物の罵」
2015-12-10 Thu 00:32
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有名シェフ監修おせちだ~、
イタリアンお重に豪華塗り物入りだ~・・



(T^T)なんつ~正月料理に種類がない、
小ジャレたお重なんて皆無な時代。



・・インターネットも無い不便な日々・・。



・・嗚呼、昭和30年代・・・




・・で今日はこんなお話。


・・



今はおせち料理は、
美味しく出来上がった物が、
そこそこ適度なお値段で売られているけど。



昔は毎年、お正月の支度やおせち料理は、
自宅でそれぞれ作っていたものだった。




まあ、現在のように買ってしまう方が、
少人数の家では意外と燃料費も必要ないし、
リーズナブルであったりもする・・。




。。



特にやたら人数が多かった
ウチのような家では、
少人数の家庭とは違って、

お祖父ちゃんお祖母ちゃん夫婦、

ワタシの父親と母親、

従姉Rとその母の伯母ちゃん、

ワタシと妹という八人もの
人数分のおせちを宅配に頼めば、
簡単に二倍もの料金がかさんでしまう・・。





なので毎年、
母はてんてこ舞い(死語の世界)となり、
適当に好きな食べ物だけに
気合いを入れるお祖母ちゃんとは、
つまらない小競り合いとなるの必至だった。





「これは○○屋で買えるけど、
お餅はあそこに頼んだ方が良いかな・・」




都合八人に加えて、
お祖母ちゃんの姉がたまに鎌倉からやって来たり、
お祖父ちゃんの兄が市内からやって来たり・・。




いやが上にも・・


いつもよりも用事や買い物は増え、
いわゆるヒステリーも起きるのも分からなくはない。




本当は新年くらいは静かに迎えたいし、
主婦としては出来るだけ
要らない用事は避けたいのは何時の世も同じ。




ただ、暇な祖父母が嫌味かと思うほどに、
要らん人を呼び寄せたりするから、
変わらない師走の風景が展開される訳なのだった。





昭和も40年代になれば、
近所の肉屋、魚屋、八百屋や何でも屋に加え、
皆さんには珍しくも無いスーパーマーケットが、
ここかしこに出来て来たため、
母親の気ぜわしい買い物の状況も、
少しは変わっていたのだけど・・。





「お祖母ちゃん、
白菜は高いから半分にしてもらいますよ」





(T^T)半分にする白菜という意味は、
祖母は白菜漬けを毎年、作っていたのだが、
でかい白菜を丸々1ダース、
つまり12個近く買わねばいけなくて -




何故かと言えば、
1ダースの白菜漬けを嫁いだ娘とか、
ハトコ宅とかに配るためなんだけど。




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大体、お祖母ちゃんが自分で、
掛けてもいない老齢年金が手に出来る時代、
お祖父ちゃんは勤勉だったから、
知人の旅館でアルバイトをしていたのに、
お祖母ちゃんはな~んにも家には入れず、
あぶく銭的に入る年金は全てヘソクリに回していた。





う・・・・




そう嫁に言われて、
一瞬ひるんだ祖母だったが、
上手なのは秋口の梅干しで得た、
鎌倉の親戚からのお礼のデパート商品券を、
母に提示して来たのであった。




「商品券三千円で買ってくれないかね」




むむ・・・・





昭和40年代の三千円は、
大体はその二、三倍の価値を持つ。




『Hの(妹)のオーバーコートが買えるか^_^;』




すかさず駆引きはお祖母ちゃん勝ちで、
母はオーバーコート代金と交換条件で、
仕方なく白菜1ダースを買うこととなった・・。





そんな大人の駆引きも何のその、
いわゆる一つの能天気な子どもたちは、
これからやって来るイベントの嵐・・




三人のお誕生日を兼ねたクリスマス
近所のキャンドルサービスも厳かな
教会のクリスマス会・・


そして待ちに待った
お年玉がもらえるお正月と、
トリプルに来る楽しみでウキウキしていた。


・・



大人たちが気ぜわしい中の土曜日、
近所の教会では、
聖書の教えを説く先生にワタシとRが呼ばれた。





「ねえ○ちゃんたち、
今年も何かクリスマス会でやってくれないかしら」





「え?今年もですか」



・・




m(u_u)m ここでおねがいいたします☆


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呼ばれたRとワタシは、
緊張感満載の余興なんかやりたくはなく、
出来ればまったりとした
イヴの雰囲気に浸りたかった・・。




が、考えてみれば、
その辺りで木琴やリコーダーが弾けるのは、
高学年に近いワタシと中学生の従姉くらい。



なのでまあ半ば仕方がなく、
簡単な曲という約束で簡単な合奏を受けることに。





「きよしこの夜とかジングルベルとかにしよう」




「ワタシたちに演奏出来るのはそんなもんだし」





・・この時、ちょっと思った・・・




ワタシたち以外には銀行の頭取とか、
会社経営者とか省庁のお偉いさんとかが、
何やら多かった地域で、
たぶん、斜め向かいのYちゃんとか、
医者の末っ子のHちゃんなんかは、
ピアノを習っていて弾けたりする・・。




教会のクリスマス会に、
教会のオルガンで何か曲が演奏出来たら、
それはそれでカッコいいんだろうなとかね。




ワタシはオルガンは習ってみたけれど、
全く音楽に不向きだと一瞬で知り、
それ以来には続いたのは絵の教室だけだった。





「それは無い物ねだりと言うんだよ
ウチの誰も音楽なんて出来ないじゃない
家系だと思うわ・・」





(×_×)そうクールに言う従姉Rも、
ワタシとオルガンを習って、
さっさと辞めたのでありましたが・・。




それでも、一応は二人で音合わせとか、
昨年よりはまだマシに出来るように、
手持ちの木琴とリコーダーを練習したのでした。





師走とは言っても、
まだそんなに年末とはなってはいないため、
確かに普通よりも忙しい気は否めないけれど。




いつも通過する、
隣の駐車場経営者の爺ちゃんに、
油断していると呼び止められた・・。





「○ちゃんさ、○○屋で酒買って来てくれないか?」




「えー・・・」





近所の何でも屋○○屋には、
季節柄、お店の息子が狩りのために飼っていた、
ものすごくでかいポインターという番犬がいて、
この狩り解禁のシーズンにはなお元気になっている。




わんわんわん、くらいの吠え方が、
ばうばうばうと、
日本で育った犬では無いような、
二倍増しに変わっていたりした。





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「ほらメモあるからさ、渡せばツケだし、
○ちゃんが好きな食べ物買っていいから」




狂暴な犬のばうばうばうが勝つか、
好きな食べ物への単純な欲が勝るのか?・・




「じゃ、行ってくるよ




単純な欲が勝ってしまったのでありました-





○○屋の脇の、
ポインター辺りだけを小走りに、
それでも元気よく吠えまくられ、
ようやく店に入ると、
Rと共に足が速くて有名な娘がいて、
爺ちゃんからのメモをあちらに渡してくれた。




爺ちゃんの小ぶりな酒瓶と共に、
ワタシは期間限定のマエダのクラッカー、
コンソメスープ付きを一つ貰った。



アイスクリームはさすがに寒いのと、
クラッカーなら半分、
爺ちゃんにも分けてあげられそうだったから。




でも酒瓶を持参したら、
それはウチで食べなさいと言われ、
そのままクラッカーを持って帰宅した・・。





なにそれ?誰に買って貰ったの」




「隣の爺ちゃんだけど、お使いに行ったから」




母はなるほど仕方ないといった顔だった・・。





「Rちゃん、盲腸炎になったのよ
だから今日は店屋物にすることにしたから」





『( ̄▽ ̄;)))え゛Rちゃん盲腸炎って!』





中学校から連絡を受けた
伯母がタクシーで向かい、
従姉Rは近くの外科に入院したらしく、
夕方に手術だとかで、
祖父が身の回りの品を届けに行っているらしい。




店屋物はいいけれど、
不謹慎にも教会のクリスマス会の事が過った。




「私は五目ラーメンがいいな」





妹の次にワタシが聞かれたけれど、
いつもなら浮かれる、
外の食べ物へも前向きになれずに、
同じ五目ラーメンにしておいたのだが・・。




「じゃ、Pちゃんとこで電話借りて来るから」





体育の時間途中に、
真っ青になっていた従姉は、
だから幸いに盲腸炎でも早めに判ったようで、
手術も普通に大丈夫なようだとか-





・・が、電話をかけに行った母が、
ぷりぷりして帰って来た・・・。





「おかめうどんって言ったら、
おかめだのひょっとこだのって、
そんな物はないよ!ってさ・・」





(T^T)おかめうどんとは、
東京の蕎麦屋で種物としてあった実在する名称。
五目うどん的な中身だったりするが、
小田舎ではメジャーではなかったようで。





・・・ おかめとか ひょっとこ 店のおばさんに似て ・・・





五目ラーメンや母オーダーのキツネうどんが来て、
それなりには美味しく食べたけれど。




盲腸炎の従姉Rも心配だったが、
それよりも、
クリスマス会によもやワタシが独演会?


~なんてことを考えると・・・



マエダのクラッカーをつまみながらも、
美味しくばかりは思えずに、
ちょっと暗い気持ちにさいなまれるのでありました。



・・





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・・・のどかな時代も続くとも・・・

。。








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(゜▽゜*)いつもありがとーございます。

ミスは読んでてね、レスなど遅れます。

いろいろとすまない・・・。



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