夏の夜の怪談話 Part2 「お友達」
2016-08-03 Wed 00:04
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今回はやや微笑ましい(?)
そんな怪談をお読み頂ければ・・・。




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 「お友達」





真夏は自分の名前を好きになるまで、
ちょっと時間が掛かった・・




小さい頃幼稚園なんかではまだ、
幼稚園の制服や持ち物には、
平仮名で『まなつ』と書かれるため、
真夏という漢字が、
何を物語るのか知らなかったため。




それが・・・


小学校の中学年以降にもなれば、
盛夏を表す意味だと分かり、
つまらないいじめっ子たちがシーズンオフ、
秋だとか真冬などにつまらないからかいを始めた。




「や~い、冬なのに真夏~」




・・そんな子は実は、
好きだからからかうという世の常で、
好ましく思っていた男の子たちの行動だった。




実際、小さい頃からくるくると、
天然パーマみたいなカールの癖っ毛が、
彼女の可愛い顔に合っていて、
何処かアンティークの人形のような、
薄い茶色の瞳と共に魅力的なポイントとなっていた。




「まったくもう!」




多くの小さい少女がそんな感じなように、
彼女もまた、
男の子たちの心理までは分からず仕舞い。




たった一人、
かけがえのない身近な友達だけが、
嫉妬もせずに笑って聞いてくれていた -





「・・だからさ、なんでからかう訳?
ずうっとだよ、幼稚園の前からだよ」




友達は似たような年齢なのに、
何時も穏やかに、ある意味冷静に言った。




「それはカールとか可愛いからだよ
男の子は真夏のことが好きなんだよ」




ふーん、と素直になれないのは、
いい加減小学校の三年くらいになれば、
そんなからかいなんて、
ワンパターンでしかなくなり、
飽き飽きしてるのさえ分からない子が多かったから。





「分かったよ、きりこちゃん・・」




真夏の隣には、
何時もきりこと彼女が呼んでいた女の子がいた。




きりこちゃんのことは、
家族、お母さんやお父さんには内緒だ。




何故かと言えば、
初めて彼女のことを見た時に、
・・それは三歳くらいを過ぎた辺りだったか。




越して来た新しい家に、
夜に出て来た『きりこちゃん』のことを、
嬉しくてお母さんに言ったら・・



最初、怪訝そうな顔になり、
それでも話し続けたら、
お母さんの顔が歪んで酷く叱られてしまった。




「誰もいないじゃないの!嘘をつくのはだめよ」




いつも優しいお母さんの、
夜中の恐ろしい顔を初めて見た真夏は、
それ以来、きりこちゃんの話をするのを止めた。





「わたしのことは誰にも言わないほうがいいよ」




「え?どうして?」




「ほかのひとには見えないみたいだから」




「ふうん、そうなんだ・・・
わかった、言わないようにするね」




きりこちゃん、は・・
でもあれからずうっと、
一人っ子の真夏の親しい友達だった。


・・




真夏が十回目の夏を迎えたある日-



夏休みに入ったので、
お父さんの盆のお休みに田舎にある、
お祖父ちゃん、
お祖母ちゃんの所へ行くことになった。




今年も喜んだ・・

毎年、お父さんの休みに、
何日か泊まることにしていた、
祖父母の住む田舎の家が大好きだから。





何時もは車の移動が多かったけれど、
田舎へは、
列車に乗って行くことにしていたため・・


列車の乗り降りや、
その前に駅弁を買ったり、
夏休みにしか出来ない季節限定の楽しみが、
行き来する中や着いてからにも沢山あった。




田舎の家は増改築もされていて、
近くに親族が住む他には、
祖父母以外には誰も住んでいなかった。




そして内緒なのだけど、
毎年、そこには
きりこちゃんも一緒に付いて来たりしていた。




数年以上も彼女と一緒だけど、
誰にも見えてはいないと、
真夏が安心をしてしまい、
一昨日だったか、
近隣の子どもたちと遊ぶ時に、
きりこちゃんを連れて行ったことがあった。




「あ、真夏ちゃん、その子だれ?」




「親戚の子と一緒に来たの?」




え・・とその時、真夏は反対に驚いた。


・・





m(u_u)m ここでおねがいいたします☆



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ハート今回はそう恐くない?・・
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もっとお話しを読んでみたい方だけどうぞ・・・☆





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「見えるの?きりこちゃんのこと」




「きりこちゃんていうんだ、一緒に遊ぼうよ」




真夏はまた驚いた・・・


お母さんには見えなくて、
もしかしたらお祖母ちゃんたちにも見えてなくて、
でも、子どもたちには見えている-




「何してるの、缶けりやろうよ~」




それからはきりこちゃんも何時も一緒に、
辺りの子と遊びに興じたのだったが。




『見える人には見えるんだ』



・・そんな彼女のことを、
何も不思議には感じてはいなかった。


・・



今年も山に近い田舎町、
でも空気は清んでいて草花の背丈がとても高い。
お水は湧き水で冷たく美味しい。




夜には戸を開けたまま眠るため、
蚊帳(かや)を吊り下げてくれるのだが-



そこを少しだけ持ち上げて見ると、
深閑とした夜の闇の中、
満天の星のきらめきや瞬きだけが見えた。




「星、きれいだね・・」




「ほんとに・・・」




蚊帳の中の、
少しだけかび臭いお布団で、
二人、星空を見上げたりしていた・・。




次の日には近くの川へ遊びに。
事故が多いのでお父さんも一緒だった。




川は源流の近くなので、
水は冷たく流れも少し急だけれど、
水が溜まった場所は静かな流れで、
小さな蛙や蜻蛉もいて、
真夏は水遊びに没頭していた・・。




昼ご飯を食べてからの水遊びだったから、
あっという間に日は落ち始めて、
お父さんは真夏を呼んだ・・。




「帰るぞ、
足元に気を付けて川原に上がりなさい」




真夏の近くまで来て、
川の中から彼女を引き上げようとしたとたん、
真夏は苔のような物で足を滑らせた。




あ!




最近は雨は多くは無かったし、
水はそう流れていた訳でもないのに、
何故か足を引っ張られる感触にびっくりした。




「た、たすけ・・」




川幅も狭く水も大量では無くても、
足を取られたような娘の様子に、
お父さんは焦って追ったのだが -



流されながら、
真夏は呼んだ、きりこちゃんを・・



先ほど、彼女も一緒だったはずだから。





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その時・・・


ぐるぐると流される真夏の様子を、
たまたま迎えに来たお祖母ちゃんが、



少し下流で孫娘と・・・


もう一人、同じような女の子とを目にした。




「き、桐子?」




・・祖母が目にしたのは・・・




しばらくして、
お祖母ちゃんとお父さんとが、
真夏の体をどうにか助けるけとが出来た。




「真夏!」




「真夏ちゃん?大丈夫かい?」




水はある程度、
飲んでしまったようだけれど、
彼女はぱっちりと目を開けて笑った。




「大丈夫、大丈夫だよ」




・・ただ、彼女ははっきり覚えていた・・。




お父さんは見えなかったようだけど、
お祖母ちゃんが叫んだのを。



きりこちゃんを見たとたんに・・・




「桐子!」




車のバックシートに横たわりながら、
真夏はきりこちゃんがいないのを感じた。




『なんで?・・きりこちゃん』





その日はお盆の十五日-


次の十六日に、
お祖母ちゃんはお寺の住職を呼んで、
特別に供養のお経をあげて貰っていた・・。




「お義母さん、どうかしたのかしら?」




「実は・・俺の姉がいてね、
小さい時に亡くなって言っていなかったけど」




何でも、
お父さんの姉という女の子はいて、
先ほどの渓流のような場所では無いけれど、
水の事故で亡くなっていたと言う。




力を込めて何時もよりも強くお経をあげる、
お坊さんを見ながら、
父と母の話を聞いていて真夏はがっかりしていた。





桐子ってナニ?


きりこちゃんとは違うよ、どうして?



へんてこな おきょう できりこちゃんがいなくなったら・・・





・・それから・・・



忘れられない田舎の夏は終わった。





「真夏、何でそう不機嫌なの?
仕方がないじゃないの、色々あったんだから」




そんなことじゃない、

そうじゃないんだって・・・




桐子じゃないきりこちゃんは・・・。





・・だがその夜・・・



お父さんとお母さんが眠りについたのち、
静かに聞き覚えのある声がした・・




「・・真夏ちゃん、わたし」




「きりこちゃん!どうしたの」




「静かに、真夏ちゃん」




「良かった、いたんだ」




そう言うと、きりこちゃんは続けた・・・。




「わたしは桐子とは違うよ、
お祖母ちゃんは間違ったみたいだね」




きりこちゃんは、
お父さんの昔の絵本を持って来た・・。




「へえ、そうなんだ・・」




・・ベッドの中には一冊の絵本が置かれ、


真夏は何となく分かった・・。




・・『ざしきわらし』 か・・・




でも、わたしには関係ないや、

ざしきわらしがどんな子なのかなんて。





「寝ようか、きりこちゃん」





それから・・・


何事も無かったかのように、
二人の寝息が静かに聞こえて来た -




・・





すみませんワタシは怪談を書く占い師



・・・続くとも・・・

。。







ハート何処かにきっと誰かがいる
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(^ー^)夏休み中にはたまの怪談で暇つぶしを。

誤打は読んでいてね、レスなどなど遅れますが・・。



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