
Bさんは東北のある地方の長男の奥さん、
つまり小田舎の長男という立場の嫁だった。
旦那さんは、
昔は小作人さんを抱えた大きな農家で、
戦後の農地改革まではいわゆる地主の家系。
「今どきだから古いしがらみにしばられなくても」

「嫁さんは長男であと取りの家には入るもの」
これが男性で入婿だったら、
「家つき娘の婿に行ったら、
ゆくゆく男性でもその家に入るもの

という暗黙の了解があるような場所は、
まだまだ多く ー
彼女も旦那さんやお子さんと暮らしていたのに、
子どもたちが成人したからと、
新しく建て直しをし実家へと引越しを。
「お義母さん(姑)は隣に住んでもらっています」
「ご結婚をされる前からの約束ですか
お隣では殆ど同居という事ですね」
「はいほぼ同居です
私の実家には兄がいたので、
兄が結婚したらウチには居られ無くなるもので

・・そうだよね、
あの辺の地主さんとかなら特に。

私の母や伯母を思い出した・・。
長男の父が結婚をするというので、
伯母は父の実家を出るしか無くて、
好きでもない男性と紹介でお見合いをした。
伯母の方が企業に勤めていたので、
あちらが金銭に依存し始め、
ふっくらした顔がみるみるやつれて行ったため、
親戚で戻るようにという事になった。
今や姉のような従姉も
連れて来る事が出来たので、
ウチの家族は一様に安心したらしかった。
(私はまだ産まれていなかった)

・・さて・・・
そこそこ広い日本の中では、

様々な土地とその土地柄、風習などもありますが。
似たような文化の付近から結婚をしたならまだしも、
違う地域違う県や地方から嫁いだり、
女性側の婿になったりすれば、
見知らぬ場所で慣れるだけでもハードだったりする。
Bさんは割と近い場所の出身ではあったので、
普通の感じでは無いにせよ、
旧家の面倒くささはあるのだと覚悟していたらしい。
結婚した当初の違う場所から、
いよいよ旧家の土地に移転すると、
当たり前のように
近隣の親戚は嫁に対して差別をしたり、
そんな問題が出て来て大変だったという。
「まだ夫がかばってくれたし、
たまに娘たちが来てくれたり、
親戚の間に入ってくれていたので

それからBさんは ー
旦那さんとは別に、
これまではある資格を活かして、
仕事もこなしている毎日だったけれど。
頑張って来た果てに、
最近、体調も崩した事も重なって、
これまでは我慢しながらも出来ていた事が、
やる気も持てずに過ごしているという。

還暦手前とは思えない若さだけれど。
それはずっと家に居るだけだとキツいから、
仕事での生きがいを感じるため、
外で仕事をしている気遣いや、
周囲に配慮した身だしなみからかもしれない。
「Bさんはまだ仕事を続けたいとか、
何か具体的な考えなどがおありですか?」
たぶん嫌な辛い昔を色々と思い出したり、
お話をしていると顔が曇って来たので、
メンタル面も含め心配だったから聞いてみた。
「・・正直、本当に疲れています

定年はまだ数年あるから、
仕事は一時的に休ませてもらっていますが
これで良いのかと悩んでいて・・」

人に合わせる生活に変わってから、
きっとそれが普通になってしまい、
人並に休むのさえ罪悪感を感じるような話だった。
「体をこわしてキツいのに、
更に家や他が負担なら仕事は休んでも
誰だって休息とか長いおやすみは必要です
旦那さんは、
そういうあなたを責めたりしないですよね」
「はい、〇さんと同じく休みなさいと・・

「でも隣には姑が暮らしているし、
朝、昼、晩の食事をあなたが作ったり、
掃除だ、洗濯だと家事は変わらないから」
「はい、そこが一番かもしれません」
そこから私は今年のBさん、
旦那さんや姑さんなどの運勢を改めてお伝えした。
☆彼女は今年、大厄(本厄)年の二黒土星。
旦那さんは八方塞がり年の六白金星。
そして姑さんも後厄年の三碧木星。
大厄年、八方塞がり年、後厄年と、
同じ敷地のほぼ同じ家に、
あまり運気の芳しくない3人が居たら、
それは彼女だけの運勢の問題ではなかったりする。
つまり・・

昨年が前厄のBさん、大厄年だった姑さん ー
昨年、体調を崩した辺りから、
基本的な運勢は微妙であったこと。
☆でも今回、聞いていた内容で、
姑の伴侶だった先代の義理の父が、
息子と結婚する前から気に入っていたという部分。
特にBさんも実家なら大変だとは思ったけれど、
ご挨拶にうかがった際に、
この土地が嫌な感じでは無かったこと。

そうしたことは重要。
結婚し2人の子供にもめぐまれ、
どちらかが後継者を迎えるにしても、
双方の先祖からも
土地神様からも許しが出ている意味でもあるから。
「私、去年から厄年だったのでしょうか」
「はい、
厄年の3年間の意味はそれぞれ違いますが、
病気や伴う入院は、
一種の厄落としにもなると言われています
今年は大厄だから、
それにこじつけるだけ訳ではありませんが、
今は本当にゆっくりしなさい、
という事だと思って良いですよ」

軽んじる鑑定師さんも少なく無いけれど。
それこそ長く仕事をしていると、
大厄(本厄)年がいかにマイナスの運気に変わるか、
様々なお客様で拝見させて頂いている。
☆皆さんの星が北に位置する大厄年は、
侮れないし、
どうしても前向きな姿勢にはなれない場合も多々。

どうしても頑張らなくてはいけない仕事や、
休みにくい会社や組織などに所属していたら、
ちょこちょこ不定期に休むとか、
皆さんなりの対策で休息して頂きたいです。
「割と多いです厄年の重複
特に家族がたくさんいらっしゃるなら
ある程度厄落としをしていらっしゃるから、
もう少し落ち着く来年くらいまで、
ペースを切り替えながら頑張らなくても良いです
厄年だから休め、という意味で構いません」
「

「Bさんはこれまで頑張って来たので、
ほっとする時間が自分にもきたと考えてみては」
・・それからの雑談もさっきより楽しそうだった。
普通の日本人のお嫁さんは働き過ぎる ー
・・共働きでも、だいたい休みが少ない。
病になるのは困るけれど、
この期にということで、
たまの有給休暇はきっちり取ったり、

特に彼女のように、
古いしがらみとか土地柄の地方での、
長男のお嫁さんなら、
なかなか理解されないという立場だけれど。
まだ旦那さんに理解といたわりがあるなら良いです。
大厄年は一様にキツいため、
休めるなら休む時間を作って下さいね☆
自分を大事にしてください。
・・
すみませんワタシは占い師
・・・続くかも・・・
。。


↓でも好きなら勢いもかなり必要だったり
