
仙台は朝晩は涼しくなって来たけれど。
昼は真夏日がほとんどで、
30℃以上という暑さが続くのに、
慣れていない東北ではハードな毎日。
猛暑日には家に缶詰めになっていた時に、

Cさんは70代半ばになった女性。
今は専業主婦で、
数年前に旦那様を亡くされている。
愚痴りた話したい事があるようで・・。
「すみませんねー、
お呼びだてしてしまって
家に缶詰めみたいな毎日だから、
たまには街中でお茶をしながらも良いと思って」
「いえ、こちらこそ
全く同じような毎日で、
家に居ることが多かったので
外に出られて反対に有り難いです

それは自分も同じようなもので、
特にお子さんが夏休みだと、
皆さん、色々と忙しい毎日だから、
ほとんどが電話かメールでの仕事だった。
・・彼女には2世帯住宅にした家があって、
1階にCさんが、
2階の少し広い場所に、
次男夫婦と子供さんとが暮らしていた。

ある程度の問題はあるもの ー
例えば家族が仲睦まじく見えていても、
内情までは知らないものだったりするし・・。
Cさんもはたから見たら、
問題があるようには感じ無いお宅だった。
「・・なんか

私の愚痴みたいで申し訳ないですが」
「大丈夫です
皆さん、愚痴を言いにいらっしゃいますよ
吐き出すのも必要ですから」
「・・最近、同居している
息子の言葉がキツいと言いますか
何だかいつも当たられているような感じで」

トイレなどは普通に全く別で、
シニア夫婦が1階という事だったから、
入口だけが一緒になっているタイプ。
ただ、夫婦と子供一人の2階には、
息子さんの趣味の物が置けるスペースが無く、
多肉植物の
幾つかのテラリウム(今時の鉢植)は、
お母さんのリビングに置いているようだった。
旦那様が亡くなって久しいため、
場所は空きはあるから、
鉢植えがあるのが嫌ではないそうだったけれど。
たまに水やりとか、
メンテナンスに来る息子さんの言葉が、
ハッキリし過ぎているため、
平穏に過ごしている彼女には、

ストレスを感じるようになってしまったようだ。
でも お聞きして行くうちに・・
その息子さんの言い方は、
反対に愛情すら存在するような内容。
もしかしたら、
高齢化しつつあるお母さんに対して、
危ない世の中だからの注意喚起とか、
心配しながら言っているのと ・・
息子さん夫婦は、
長く連れ添っている夫婦にありがちな、
あまり普段の会話が無い状態だし。


男性であっても、
何歳になっていても、
甘えが出てしまうのでは?と思えるものだった。
「娘さんはいなくて、
男性の兄弟の母親という方がいて
もちろん同じでは無いにしても、
お母さんという立場で仲が良い場合には、
年齢に関係なく毎日の愚痴とか、

「そうなんですか?
愚痴や文句なんかですか・・
皆さん、私と似たような事があるのかしら」
「重ねる歳と共にたくさんあるようで、
皆さん更に一様に、
優しい配慮が無いとのお話です
でも、その優しさというものが曖昧ですが」
「本当に、そのままの感想です
期待してる訳では無いけれど

少しは労りの言葉もあってもとか・・」
( ̄▽ ̄;)

これはねー、
息子でも娘でも、
親に対して労るとか配慮するとか ・・

頑張って協力したいとは思っていても、
特に高齢化して行く親へは、
段々、記憶も飲みこみも良く無くなるために、
受け手がイライラしてしまう事もある。
いつも優しい態度というのがもはや困難とか。
その人の、
周囲の人間関係や仕事状況にもよるから、
一概には断言出来ない内容もある。

これは人間性だけの問題じゃなくて、
息子さんは何人兄弟なのか、
2人兄弟、または3人兄弟以上の人数なら、
それぞれ
置かれた立場でも話し方が変わってくる。

その息子さんは20代で会社勤務なのか、
40代で中間管理職なのか、
独身か、独身が好きで悠々自適か、
または結婚をしていても、
夫婦仲がどうか、
お子さんには問題は無いのかなどなど、
ざっと思いつくまま挙げた立場とか、
今のシチュエーションなどでも、
メンタル的な状態も含めて、
これまでの本人とは違って来るものだったりする。
Cさんには2人の息子さんがいて ー
兄はおっとりしているけれど、
東京の私立大に入り、
そのまま企業で仕事をしている。
次男は地元大学だけれど、
東京が本社の半官半民の企業。
40代半ばで中間管理職だから、
上司からも後輩からも、
色々と言われるような立場ではある。
一般的には普通だとおもうし、
それぞれお孫さんには、
細かい問題はあるようだけれど、


問題もトラブルも出るもの・・。
「毎回、私への文句ばかりだから、
施設とかに入った方が、
居ない方が良いのかなんて思ってしまって」
「え?・・・
いいえ、違うと思いますよ

お聞きしていると、
文句に聞こえるような感じですが、
お母さん思いというのが分かる話し方ですよ」
「そうかしら、ただの文句とか
当てつけとかばかりだと ・・」

たぶん、荒波にもまれた中年男性の、
ストレートな物言いが、
嫌味なくらいに聞こえるらしかった。
「ほら、そこに段差あるよね
気を付けないと骨折して寝たきりになるよ」
「毎日暑すぎるから、
エアコンゆるく付けっぱなしにしなよ
朝にあんたの死体見たくないし」
あー・・・なるほど・・・

私の母親ならば言いそう、
男性だけの兄弟でシビアに育っていたため。

どうしても物騒な単語が耳に入りがちだけど。
余計な感情抜きに考えれば、
無駄な言葉が無いだけで、
まんま母親を心配している様子が分かる。
あんたというのはいつもらしいから
彼の照れの現れだと思ったし。
常日頃、母親の名前とか、
昔っからお母さん、
母さんという呼称を使っていたか否かでも違うしね。
「Cさん、次男さんは長男さんと違って
高校生辺りからそうなら、
今さら母親に配慮したような表現て、

「・・そうなのかしら」
「週一で買い物にも行ってくれて、
テラリウムをケアしながら話もする
誕生日に母の好きな物を買ってくる
言い方は優しく無いかもしれませんが

優しいって実は分かりにくく、
あからさまに嘘くさいものでも無いし ー
人にもよるもので、
言葉が難しいのは、
伝える側とその言葉を受ける側でも、
例え親子であっても、
個人的には感覚から同じでは無い訳です。
Cさん母子だけでは無く、
あなたのお母さん、更にお父さんにも ・・
もしかしたら?・・

強過ぎる言葉と単語、
誤解を招いてしまうような言い方をしてしまうと、
今回のような場合に似てしまうかもしれません。
一番、安心に繋がったのは、
親を嫌っているなら、
2世帯住宅を考え無いでしょうし、
親の誕生日も忘れているお客様も多いし
母親が苦手なだけなら、
趣味のアイテムなんて置かないのでは、
・・という部分。
全部では無いけれど、
表現の違いという部分は、
ある程度、納得されたようだったし。

楽しくコーヒーを飲みながら話をしていかれた。
人の一人一人には、
その方たちの生活や価値観があるもの。
でも、たぶんどう考えても誤解なら、
子供たちや反対に親御さんが、

咀嚼してお伝えした方が、
安心に変わる場合もたくさんあります。
同じケースでは無くても、
言葉というものの表側や潜む裏側もあり、
その時にではなくて構わないので、
理解する気持ちを持ってみてください。
結構、誰に何を伝えるかは、
意外と難しいものだとも思います・・。
・・
すみませんワタシは占い師
・・・続くかもです・・・
。。


↓親子であっても人と人
